BOOK/本

『もう人と同じ生き方をしなくていい』下重暁子

元NHKアナウンサーの下重暁子さんの本です。
働く女性に向けて書かれた本や、夫婦のあり方、年の重ね方についてなどの本を多く書かれています。

2024年現在で87歳になられます。
「家族という病」「持たない暮らし」などベストセラー多数。

「夫婦という他人」というインパクトのある本も出されてます。

時間は無限にはないと実感

人生80年(今は100年か?)とすると折り返し地点を過ぎると無駄な事はやっていられない。

若いころはあれやこれや手を出して遠回りしたって構わないと思う。

とてもじゃないけど、一か八かの叶いそうにもない夢を追いかけて数年を無駄にしたって良い経験できたなって思えると思う。

でも一定の年齢を過ぎて人生の終わりが見え始めるたら、試行錯誤ばかりしてはいられない。

だって時間は有限ですから!!

本のそこかしこに人生の時間について書かれているので、自分の人生の残り時間を考えたり、自分が本当にやりたい事は何なのか、自分の残り人生をどのように過ごしたいのかなどを、一度考えてみるのにはいい本だと思いました。

ただギチギチに凝り固まってしまうとまた味気ない人生になってしまうので、多少の寄り道をしつつ時間を無駄にしないように生きたいです。

著者は本当に自分がやりたいことを2つか3つに絞って2,30年かけてそれに進んでやってくよう計画を立てるのがいいとしています。

自分で何とかする努力をする

嬉しいセンテンスがありました。

自分で考える癖をつける。例えで「すぐ人に道をきかない」

人に道を聞くのは圧倒的に女性が多いのだそうです。

私はコミュ障なので人に声をかけることはあまりありません。

だから道は聞かない、店で商品を探すときも店員さんに尋ねない、分からなければネットでまずは検索。

てんこ

まあ人に甘えるのが苦手なわけですが・・・

自分で探したり、自分で努力するその過程が大事なんだそうです。

何となくですが自力で頑張ろうとするうちはボケないはずと勝手に思ってます。

余談ですが、何かを思い出せそうで思い出せないとき、すぐ調べずなるべく自力で思い出す努力をするのはとても脳にイイんだそうです。

どうしても思い出せない時は調べる。

一番ダメなのはそのまま放置して「ま、いっか」で忘れてしまう事なんだそうです。

自力で頑張るって大切なんですね。

ただ自分ひとりで頑張りすぎず、自分に出来ない事は誰かにしてもらおうという事もちゃんと勧められてます。

孤独は悲惨・・・かな?

痩せ我慢みたいに取られると嫌なのであまり人に言った事はないですが、私は孤独がそんなに嫌じゃありません。

家族もなく一人で暮らしているから孤独には違いないんだろうけど、孤独であるという事に関してはネガティブな考えはないです。

同じような事がたくさん書かれていて共感しました。

特に

老人の孤独死などが話題にのぼる。はた目には確かに一人住まいで死んでいく孤独は悲惨に見えるが、本人は案外、孤独の中でいつか来た道を淡々と歩いていっただけかもしれない

「もう人と同じ生き方をしなくていい」より

孤独死=悲惨みたいなニュース記事は多いです。

でも本当に悲惨だったかどうかはその人にしか分からないです。

もしかしたら一人暮らしを楽しんでいたかもしれないし、好きな音楽を聴きながら穏やかな気持ちで逝ったかもしれないし。

それこそ自分が死んだ後なんて人にどう思われてもどうでもいいかなって思います。

ただ、人に迷惑かけるのは最小限にしたので、早期発見されるような対策は私は早めにしておきたいと思ってます。

家族について

詳しく書かれているわけではないのですが、著者の家族に対する考え方は多くの人と違っています。

死ぬ前に事実婚として旧姓に戻してから死にたいとwikiのエピソードに書かれてました。

「家族という病」「夫婦という他人」というタイトルの本を出されていて、本の帯も「家族は素晴らしいは欺瞞」「しょせん夫婦は他人」など結構インパクトの強い言葉が並びます。

この本でも家族について書かれてますが家族が癒される存在とは限らないとキッパリ断言。

私もそう思う。

ぶっちゃけ家族なんて他人以上にどうでもいいと心の底から思ってます。

ただ夫婦仲が悪いわけではなさそうなので(週一回は一緒に外食すると書いてありました)家族に依存するな、頼りすぎるなって事かなと思いました。

こまめに遺言書を書き直したいとされてますが、家族も遺産もないから私には関係ないかな。

後片付けする業者さんへの支払い、事務手続き、火葬代など生きてるうちに前払いで払って(払えるかどうか知らないけど)、後は家と少ない預金なんかは国庫帰属で。

仮に相続する家族がいたとしても、国庫帰属がいいと遺言書に書けるなら書いておきたいです。

この辺りも少しずつ調べておかないとって思っています。

著者の他の本も読んでみたいと思いました。

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