BOOK/本

『負け犬の遠吠え』酒井順子 著

メリークリスマス!!

本日は12月24日

クリスマス・イブにめったにやらないブログ更新とかしてます

独身女性におすすめされてるのを見かけたので大分前に購入したものです

内容忘れてたのでもう一度読み返しました

以前読んだときはどう思ったか覚えてないのですが

今回読んで思ったのは時代が随分と違うという事でした

今の負け犬はこんなんじゃない

この本では1ページに最低でも2,3回は負け犬という単語が出てくるのであえて負け犬と表記します

一応、一家貧乏でも、子供がグレようとも、夫がDVでも結婚した時点で勝ち犬

そして、どんなに金持ちで良い暮らしをしていようと独身は負け犬となってます

2003年初版なので20年ほど前の本になります

それにしてもこの本に書かれてる独身女性が30代以上なんですね

令和6年だと30代で独身なんてゴロゴロいる時代

その時点で少し時代を感じてしまうのですが、さらに本書に出てくるのが30代の独身女がすごい

素敵な住居に独居する負け犬は、それはそれで荒涼とした気分になるのではないか、という危惧もあります。ヨーロッパ風のシステムキッチンにカッシーナの家具、寝室にはウォーターベッドがあって、お風呂はジェットバスという生活は確かに快適だろうが、完璧な住居に独りで住む分、かえって、そこに何が欠けているのかをくっきりと浮き彫りにしてしまうような気がしてなりません

『負け犬の遠吠え』より

いやいや30代でこんな暮らししている独身女は今の時代は限られた一部だけだと思う

それこそ女優とか金持ちの愛人とかカリスマキャバ嬢とか(あくまでも私のイメージ)

多くの独身女はワンルームか1LDKくらいの賃貸、せいぜい頑張って私みたいにボロイ戸建てや築〇年の中古マンション、もしくは親と同居

この辺りが多いかと思う

カッシーナの家具なんてyoutubeでしか見た事ないわ(笑)

颯爽としていてバリバリと仕事をこなすなんて人もいるだろうけど、現実では少なそう

安月給の正社員、派遣とか、なんならフルタイムのパートとかも多い気がします

バリバリと仕事・・・昔憧れていました

スーツ着用するような職場で出張とかあったりとかして、そういうの憧れました

なんなら今でも憧れています

でもなれなかったんだから仕方ない

理想と現実は全く違うんだ。しかも令和の負け犬はバリバリ仕事もしてないし颯爽ともしていない

負け犬の弱点

どうやら冠婚葬祭らしい

独身の負け犬は常に個人として存在しているが、結婚している勝ち犬は冠婚葬祭では「」の人間として行動する

普段は三万のTシャツを着ている負け犬も、普段はユニクロのTシャツを着ている勝ち犬には冠婚葬祭では負けるらしい

私は親戚づきあいというものが一切ない環境だったので、あまり分からないけれど

なんとなく雰囲気的には想像できます

息苦しそうだなあ~って思ってしまいました

私もこの歳になると誰かの結婚式に行くことはないし、親戚どころか親ですら20年以上音信不通です

あるとしたら会社の上司が亡くなった時に形式的に行く葬式くらいか・・・

天涯孤独の私は冠婚葬祭で勝ちとか負けとか気にしなくてもいいので気楽だな!

って事は天涯孤独は勝ち組?(笑)

共感につぐ共感

私はブログを始めてから、かなりの数のいわゆる”おひとり様本”を読んできました

だいたいどの本も「わかるわ~」って箇所があります

この本もあったのでいくつかだけ紹介

四十代、五十代と年をとっていくことによって、仕事に対する姿勢はまた刻々と変化していく事でしょう。が、負け犬たちはきっと、ギリギリまで仕事を続けていくのです。好きな仕事をできるだけ長くして、自分の稼いだお金をキッチリ使って、葬式代だけを残してキッチリ死ぬ。負け犬の理想というのは、その辺にあるのかもしれません。

『負け犬の遠吠え』より

これ私は当てはまりますね

仕事は好きではありませんが、体が動くギリギリまで仕事したいと思ってます

多分私は仕事しないと頭がボケるタイプだからです

後は無職だととことんまでだらしなくなる人間だと、10か月ほど無職になったときに身に染みて分かりました

お葬式はしなくていいから葬式代は残さないけど、天涯孤独なので後片付けとか家の事とかあるので、そういうの業者に一括で頼めたらいいのになって考えてます

まだ早いかもしれないけど死後の事務処理に加えて病気になったら病院の付き添い、もし施設に入るなら保証人

遺言の執行、死後の荷物整理と家の処分、この辺りを有料オプションで頼めて

事務的に火葬手続きまでやってくれるサービスないかな?って思ってます

一人旅になれた者がまた誰かと共に旅をするのは至難の業。負け犬はいよいよ、人生ひとり旅への道を歩みだすことになるのでした

『負け犬の遠吠え』より

これめっちゃくちゃ分かります!

てんこ

私はもう人と暮らすのなんて本当に無理です

何度か(って2回だけだけど)人と暮らしたことあります

もう全然無理でした

毎日家に帰るのが嫌で嫌で(一緒に住んでいる人が嫌とかではないです)足取りが重かったです

反対ホームの電車に乗って、どこかに行ってしまいたいと本気で思っていました

一人だと孤独で病むという人もいるけど、私は人と一緒に暮らす事で病みました

二度と嫌ですね

著者も言ってるんですが「人間、孤独では死なない」孤独であってもお腹は空くし、お腹が空けばご飯を食べる

孤独なんて他人と暮らすことに比べたら、どうってことないんですよ

結婚すると夫という他人と一緒に住まなければならないのかあとか、夫の親とか親戚とも付き合わなくてはならないしとか、ああ天涯孤独で別居結婚希望の男性と知り合わないものかしらん、などと考えているうちに、気持ちが重くなる

『負け犬の遠吠え』より

これも共感しかない!

誰かと住むと考えると気持ちが重くなります

常に隣に誰かがいるって最高に嫌じゃないですか?

結婚したいと思った事はないけれど、好きな人とかいたときに結婚して同じマンションの3階と5階の別々に暮らすならいいかな、とかは考えた事あります

そういえば阿佐ヶ谷姉妹が同じマンションの隣同士に住んでましたよね

あれのもう少しだけ離れたバージョンがいい

会うのは半年に1回くらいが私はちょうどいいかな

もちろんお互いの財布は別々で病気になったときはお互いの保証人にはなって、時々はお見舞いに行きましょ

でも基本は困ってもお互い自力で何とかしようねみたいな

そんな都合のいい話はないですよね・・・(笑)

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