BOOK/本

わたしの孤独のたのしみ方「一人暮らし」曽野綾子(著)

2021年7月23日

サブタイトル

人間は1人で暮らすのが原型なのであろう

曽野綾子(著)

東京出身の作家。カトリック教徒。2017年に夫と死別。『遠来の客たち』が芥川賞候補に挙げられ注目を浴びる。菊池寛賞や吉川英治文化賞など数々の賞を受賞。2003年に文化功労者となる。さらに1995年から2005年までは、日本財団会長を務めている。

この本はこのような人におすすめ

「一人暮らし」曽野綾子(著)下記のような方にピッタリです。

  • 一人暮らしが寂しい人
  • 老後が怖い人
  • 固定観念に縛られてしまう人
  • 他人の目が気になる人
  • 他人の死生観を知りたい人

 

一人暮らしに大事な事

当たり前ですがある程度の経済力と心構えです。

てんこ

そして一番大切なのは、健康です

心構えと言うと大げさですが、もっと気楽に考えて自分の事は自分でやる!これだけでOKです。

ただ、どうしても無理な時は無茶をせず、頼れるところは人に頼りましょう。←これは私の考えです。

著者曰く、人を頼り過ぎない事、自分で出来る事は自分でやるという心構えがある事で認知症予防になるという。

早くから何でも一人でやる癖をつけておく事が大切。ほど良い緊張感を持つことをおすすめしています。

そして適度な運動をして、深酒とタバコを辞めることです。

一人暮らしを楽しむ方法

著者はこう書いています。人生を虚しく感じるとしたら、それは目的を持たないからだ。

人生には目的が必要!

一人暮らしじゃなくても当てはまりますが、確かにその通りですね。

これも大げさに考える必要はないです。

小さな目標を積み重ねていき、毎日ハードルを越えていくことで達成感を得て行けばいいのです。

おすすめは自炊です。朝や昼に夕食を何にするか考えます。そして夕方家に帰ったら、それを料理する。

目標→達成。一日で出来ます。

そして、好奇心を持つことも大事。何でもいいのです。今までやった事のない分野に挑戦する。本を読んでみる。スクールに通う。

好奇心を失ったら人間は終わりといいます。何歳になっても好奇心を持ち合わせていたいですね。そしてその機会を失わない事です。

一人暮らしが寂しくなったら

人間には言葉があります。

他人と話をしたり、本を読んだりする事で体験や知識を学べます。これだって立派な交流です。

私はあまり孤独や寂しさを感じないタイプですが、SNSなどでイイねとかもらうとか、著者のように読書して知識を取り入れるとかで十分です。

一番よくないのは、寂しいからと言って誰かと一緒にいたいと依存する事ではないでしょうか?

後は、お酒に走るとかもダメですよね。適度に飲む分には良いですが。

今は働いているので何も思いませんが、老後はどうなるかな?

てんこ

仕事を辞めた後に孤立しないよう努める

私はやはり下記のような事をしていきたいと考えています。

  1. 孤立しないように何らかのコミュニティに入る
  2. 定期的に友人や知人と出かけるように心がける
  3. 長く出来る趣味を持つ

人と交流したいというよりは、頭がボケたり、引きこもって不健康になりたくないので、人とは会いたいなって思います。

特に趣味を持つのは良いと思います。 一人で出来る趣味については下記の記事で書いてます。

孤独の迎え方

著者は孤独を成長と捉えています

私は孤独と絶望こそ、人生の最後に十分味わうべき境地なのだと思うようになった。

「一人暮らし」より

大分大げさになってきましたが、著者はご結婚されいて子供もいらっしゃるので天涯孤独の私とは大分事情が違います。

絶望というほどの孤独を味わわれたことがあるのかちょっと疑問でした。

そして著者のいう孤独とは

  • 身体の自由が利かなくなってくる
  • 美しかった容貌が醜くなっていく
  • 社会的地位を失っていく

そしてそういう中でこそ成長していくのだと。

社会的地位など元々持ち合わせていないので孤独の捉え方がまたちょっと一般人と違うかもしれないですね。

「一人暮らし」の中の気になる一文

本書を読んで気になった一文を引用しました

私は一生を通じて一つの姿勢を通してきた。-それは常に最悪を予想しながら生きるという姿勢であった。

「一人暮らし」より

てっきり楽観主義な感じかと思ったのですが、カトリック出身なので子供の頃から毎日死を考えるような性格だったそうです。

さらに意外な事に30歳でうつ病を発症されています。

日本人は今あるものを数えず、ないものばかり数えています。引き算の生き方です。

「一人暮らし」より

足るを知るという事ですが、私は逆に物質的な事ではなくて無いからこそ追い求めていく人生の方が楽しいのではないかと考えています。

著者:曽野綾子さんの素敵なところ

よく一人旅をされるそうで、一人で歩き旅行にも出かけられます。そして旅の途中で死んでもいい年齢なのだと。

こう言い切る所がちょっと素敵でした。

そして、世界中を旅し、僻地へも行き、何度もアフリカにも行く。52歳でサハラ砂漠を縦断という多彩な経験をしています。納得と感謝の人生。

つまり、納得の人生を送ってきたから「もういいのだ」と言われています。

人生の後半には是非こういう考え方になっていたいですね。

曽野綾子さんはたくさんの小説と共にエッセイも出版されています。下記のエッセイもおすすめです。

この本を読んで

最後にこの本を読んで実行していきたいと思ったこと

  • 固定観念を捨てる
  • 自分の事は自分でやる癖を早くから付けておく
  • 常に目標を置き、達成感を感じる事
  • 孤独をマイナスに捉え過ぎない
  • 納得のいく人生にしていく

一人暮らしも悪くないと思える一冊ではないでしょうか。

※なおこのページにはプロモーションが含まれます

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