サブタイトル
生きるのがラクになる
ネガティブはあなたの強みを引き出す大切な感情
著者・ワタナベ薫
メンタルコーチ。株式会社WJプロダクツ代表取締役。
2006年からブログを始められて人気ブロガーとなる。
著者:ワタナベ薫さんのブログはこちら「美人になる方法」KaoruWatanabe
趣味は人間ウォッチングで性格は出不精で引きこもり。本の執筆だけでなく、セミナーも積極的に行っている。
「ネガティブとの付き合い方」このような人におすすめの本
以下のような方にピッタリです!
- ネガティブな自分を否定してしまう
- 嫌な事が続いている
- 他人がどうしても気になる
- 他人を妬んでしまう
- 感情を溜め込んで我慢してしまう
- 他人を批判してしまう
- 自分の性格を変えたい
特についついネガティブな感情を引き摺ってしまう人にはお勧めの本です。
この本を読むと何が分かるのか
以下のような事が分かります
- ネガティブになる原因
- 自分を肯定する方法
- ネガティブとの向き合い方
- 嫌いな相手との関わり方
- 思考を変える方法
- ネガティブからポジティブに変わる手順
この本では3つのステップからなります。
- 自分の中のマイナス部分を知る
- マイナス部分を認める
- その対極のプラスを知る
感情がネガティブになるワケ
過去の経験を通じて、それを通して得た一種の「思い込み」で自分の考えや精神、メンタルは形作られている。
そして過去の辛い経験や過去の失敗を通して物事を決定する傾向の強い人が、後ろ向きな性質でありネガティブの原因となる。
著者は性格は変えられると言います。なぜなら性格は思考の仕方で変わるからです。
他人を批判してはいけないワケ
絶対にやってはダメ!
脳は他人と自分を分けない傾向にあり、他人を否定しているのは自分を否定しているのと同じだから。
総じて自分に厳しい人は他人にも厳しい傾向になると書かれています。
これを読んで自分を甘やかしたり、時には人に甘えたりする事って大事なのだと認識しました。
毒の吐き出し方、怒った時にラクになる方法
毒や負の感情は定期的に吐き出す方が良い。しかし、吐き出したら必ずプラスの言葉で終わらせること。
一番いけないのは、自分の感情を押し殺してずっと我慢したり、放置する事。
我慢して溜め込むのた一番良くないよ
毒の吐き出し方は、以下のような方法を推進されています
- 深呼吸してクールダウンする
- 怒りの感情を相手に冷静に伝える
- 友人などに話を聞いてもらう
- 紙に書きなぐる
- なぜ怒りを感じるのか考えてみる
紙に書くはよく色んな人が言ってますね。私はやはり友人に話を聞いてもらうのが良いと思います。
聞いてもらうだけで本当に楽になります。本書でも書かれてますが、話を聞いてもらったら感謝の言葉を伝えて必ずプラスで終わらせる。
これは重要と思います。聞く方も愚痴ばっかりでは辛いですから。
喜びは2倍に、悲しみや苦しみは半分にする
この本を読んで絶対に実行しようと思った事です。
こちらは引用させていただきます。
喜びを2倍にする方法
おいしいスイーツを食べたときに、その感動をそのまま言葉にして言ってみる。「おいしい~」とか「幸せ~」と感情をのせて言ってみる。ー実際においしいと感じるのは、舌ではなく脳です。言葉は聴覚を通してまた脳に伝わり、さらに声を出すことで体全体にバイブレーションが伝わります。
「ネガティブとの付き合い方」 より
コツは声を出す、動作を付ける事です。
幸せな言葉を発して大げさに喜ぶことで幸せのバイブレーションが脳に伝わり大きな幸せを感じる仕組みになっています。
悲しみや苦しみを半分にする方法
例えば一人のときに、実際に声に出して言ってみましょう。-不思議と、心にかかっていた圧力が少しだけ抜ける感じがすることでしょう。
「ネガティブとの付き合い方」 より
「部長ムカツクー!!」などでOKです。
寒い時や暑い時に、「暑い!寒い!」などと言う、どこかにぶつけたときに「痛っ!」と叫ぶ。
言葉に出すことで緩和される心理が動きます。それと同じ手法です。
目標を決める大切さ
目標を作るコツは少し頑張ったら達成できるレベルの目標にすること
過去にフォーカスし過ぎないために、目標を決めるのは大変良いです。
ゴールを決めてしまえば、脳はそこに向かいたくなります。そうすれば過去に戻ってグチグチ言っている暇などなくなってしまいます。
そのためには、色んな所で言われている目標の細分化が最適です。
常に手の届く短い単位の目標を掲げることで過去を振り返るスキを作らない事
負の感情を肯定する
例えば人の幸せを素直に喜べない時ってありますよね。
私は特にこの傾向が強いです。ただ他人の不幸を喜ぶ事もないです。悪く言うと他人にあまり関心がないです。
赤の他人の幸せをわざわざ喜ぶ必要なんてないと私は思いますが、身近な知人の幸せは手放しで喜べるような状況で常にありたいですね。
ただ、自分が大変な時で心に余裕がない時はそれどころではありません。
ただ著者はダメだと思う自分も肯定する事と言ってます。
自己否定を辞める
他人を妬む感情が芽生えたとします。
自分を否定する事だけは絶対にやらない
- 自分がその人を妬んでいる事を認める
- 次に妬んでも良いのだと自分の感情に許可を出す
- 妬みの先にあるのは憧れだと認める
- 今度は妬みを目標や夢に変える
これは結構訓練が必要な気がしますが、妬みの感情はほとんどの人が抱いたことあると思うので感情をコントロールする良い練習になります。
1~4とステップを踏む事で徐々にプラスに変えていきます。
人に頼る、自分だけが頑張らない
人は無意識のうちに人間関係でバランスを取っているそうです。
自分がしっかりすればするほど、周りはバランスを取ろうとして、だらしなくなったりして、結果負担がかかります。
これ経験しています。私は販売職ですが、前の店舗で社員が一人辞めてしまい、社員が私だけになってしまいました。
後はパートさんとアルバイトです。周りがサボっているとまでは言いませんが、負担が一気にかかって辛かった。
そして頑張れば頑張るほど、本社もこの人員でイケてると勘違いして人を入れてくれなくなり悪循環でしたね。
人を頼る、出来ない事は出来ないと言う。大事です。
思考はパターン化している
嫌な出来事が起こると無意識に過去の嫌な出来事とリンクさせてどんどんそれらが繋がっていき、負の連鎖が始まる。
もし負の連鎖が始まったと感じたら、それらを断ち切る事です。
何でもいいからアクションをして思考を断ち切ります。著者曰く、何でもいいそうです。
指をならす、ほっぺを叩く、美味しいコーヒーを飲む、深呼吸をするなど。
これらを癖づける事で思考を断ち切り、常に負のスパイラルにハマりそうになったら同じアクションをします。
苦しい時はどうするのか
色々な手法を本の中で書かれています。
私が実行しようと思ったのは
- 苦しさを感じなくなるほど、今この瞬間に集中する
- 小さな幸せを見つける
- 手本となる人を見つけ、その人ならどう考えるか想像する
これらは今すぐにでも実行可能です。小さな幸せは何でもいいです。
空がきれいとかコーヒーが美味しいとか、部屋の居心地がいいとか。身の回りのことの方が感じやすいです。
すべては自分が選んだ結果
ほとんどの出来事は自分のせいだと思えば腹も立たないよ
裏切られた、傷ついた。でもその感情を選んだのは自分だと認める事。
ラストあたりに急に厳しい意見が書かれていました。
実際に人から裏切られたり、騙されたりしたらなかなか難しいです。
ただ、これは相手を許すためではなく、私は自分のための思考だと考えました。
全ては自分のせいと考えれば自分で選んだのなら仕方ないと諦めて前に進めます。
相手を許す必要は全くありません。私は一生許さなくてもOKという考えです。
自分が負のスパイラルに陥らないために、自分の感情部分は自分のせいだと認めるのです。
同時にアドラーなどでも散々言われていますが、他人の感情をコントロールすることも不可能だと認識した方が楽です。
「ネガティブとの付き合い方」を読んで感想
まずは嬉しい時は大げさに喜ぼうと思いました。
興味深かったのは、脳は感情を自分の事か他人の事かは認識しない。また現実かどうかは関係ないというのはすごく面白かったですね。
また、ネガティブな人間は複雑思考なんだそうで、もっと物事は単純でイイ。
こっちを選んだら人はどう思うかな?とか、あっちを選ばなかったら後でどうなるかな?とか考えてしまいがちです。もっと単純に考えればいい。
- 好きか嫌いか
- 行くか行かないか
- やりたいかやりたくないか
- 欲しいか欲しくないか
シンプルですね。自分の感情のみにフォーカスして他の事は考えない単純思考の方がラクに生きられます。
複雑に考えて余計に物事を悪くしていたかもしれません。シンプルな考えでラクに生きていきたいですね。