「仕事を辞めたい」と思う事は誰だってあります。
人間関係がうまくいかない、同じことの繰り返し、やりがいがない、安月給にうんざりなどなど。
辞めたい理由は様々と思います。
ミスをした、怒られた、同僚と喧嘩したなど一時の感情で辞めるのはお勧めしませんが、「もうずっと辞めたいと思っている」「我慢もそろそろ限界」このような状態なら思い切って辞めてしまっていいでしょう。
この記事は私が考える会社を辞めるタイミングについて書いています。
厚生労働省の過労死防止対策
厚生労働省は過労死をゼロにし、健康で充実して働き続ける事のできる社会を目指しています。
厚生労働省の定める過労死ラインは月間時間外労働が80時間となっています。
過労死とは
長時間にわたる過重な労働負荷による脳・心臓疾患や、強い心理的負荷による精神障害を原因とする死亡のこと
過労死の原因の一つである長時間労働を削減し、良好な職場環境を形成する事を厚労省は目指しています。
もし、誰かに相談したいけれど相談できる人が周りにいない場合は、公的な機関を利用するのもありです。
労働条件などに関する相談は
都道府県労働局一覧
https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shozaiannai/roudoukyoku/index.html
総合労働相談コーナー
https://www.mhlw.go.jp/general/seido/chihou/kaiketu/soudan.html
労働条件相談ほっとライン
0120-811-610
労働条件に関することについて無料で相談に応じてくれます
辞めたいのかどうなのか分からない時
辞めたいと思っても本当に辞めたいのか、それとも辞める事を迷っているときの決断方法です。
今の仕事は本当にやりたいことなのか?
本当にやりたいことなら、辞めたいと一瞬は思っても延々と悩むことはないと思います。
悩んでいる時点で本当にやりたい事ではないのかもしれません。
仕事は嫌ではないけれど職場環境が耐えられないなら個人的には転職一択です。
現時点でやりたい事が特にないのなら、さほど嫌ではないなら続ける、どうしても嫌なら辞めるで良いです。
成果や成長など手ごたえがあるかどうか?
技術職や営業職なんかは成果や成長が自分自身で感じることが出来て手ごたえを感じる事が出来ると思います。
私なんかは事務職や販売職で、ルーティン的な部分が多いので手ごたえの感じにくい職種です。
もし迷っているのなら、手ごたえややりがいを感じるかどうかも判断材料にしてみてください。
自分の未来につながっているのか?
極端ではありますが、プロデューサーになるためにADやってるとか、将来店を持ちたいからショップ店員やってるとか、職人として一人立ちしたいから見習いやってるとか。
これらは未来につながっているので、多少の我慢をしてでも続けてみる。
どうしても職場に我慢できないのなら、思い切って同業種に転職して心機一転もありです。
いずれにしてもやりたい事があるのは素晴らしいです。
辞める恐怖を乗り越える
誰だって多少は怖いし不安です
私自身は正社員としては3回転職をしています。何年間もフリーターをやっていた時期もありました。
毎回、次の職場を決めずに辞めていたので派遣やバイトをしてました。
短期バイトも入れると多分20種類くらいの職業を経験しています。
どんな時でも辞める時って辞めにくいです。
私は前の会社が家族経営の本当にアットホームな会社にいたのですが、天涯孤独なので賃貸マンションを借りるときに保証人とかになってもらってて大変世話になったから、本当に辞めにくかったです。
言いにくかったけど、そこを通過しないとズルズルと勤める事になるので思い切りました。
仕事を辞める際に不安になるのは大体次の3点が多いです。
- 次の仕事があるか不安
- 生活していけるのか不安
- 周りに迷惑をかけるのではという不安
順番に考えていきます
次の仕事があるか不安
- 次の就職先を見つけてから辞める
- 在職中から転職サイトなどに登録してまめにチェックしておく
- せっかくだから当分無職でのんびりする
確かに次に仕事が見つからなかったらどうしようという不安は分かります。
どうしても不安なら、勤めながら有休などをうまく使い、次の転職先を見つけてから辞めるという方法を取るしかありません。
でも一度働きだしたらなかなか、まとまった休みというのは取れないので、もし金銭的に多少の余裕があるなら長期休暇と思って、懐かしい人に会いに行ったり、海外旅行に行ったり、自分のこれからをゆっくり考えてみたりなど、少し立ち止まりゆっくり過ごすことを個人的にはお勧めしたいです。
何もしない期間があっても良いよね
ちなみに私は次の就職先を見つけてから辞めた事は一度もないです。せっかくなのに、すぐに働くのはもったいないって思ってしまう方です。
勤めてる間に転職サイトなどに複数登録しておいて、常に動けるようにチェックしておくのも手です。
生活していけるのか不安
下記の項目で乗り切る
- とりあえず貯金を切り崩して生活
- 退職後、何でもいいからアルバイトする
- 在職中にWワークで貯金を貯める
- 実家や家族を頼る
- 失業保険をもらう
働いていれば多少の貯金はあるかと思いますが、一人暮らしで全く貯金のない人は辞めた後すぐに職種を選ばずアルバイトするか、働いている間にWワークなどで貯金を作ってから辞めるかで乗り切れます。
もし家族と暮らしている人なら数か月くらいなら家族に甘えてしまいましょう。
それか一人暮らしの人で実家があるなら、しばらくは実家に戻ってお世話になるとかもいいと考えます。
頼れるところがあるなら、頼ってしまいましょう!!
無職が長くなるようでも、日本には失業保険という制度があるので職安に行って失業保険の手続きをしておきましょう。
そうすれば年齢や在職期間によって変わりますが3か月~28か月受け取れます。
こうやって見ると、もし無職になってもしばらくは大丈夫な気がしますね。
生活保護があるじゃないかとも言いますが、一度受け取るとぬるま湯にズルズルつかって動け出せなくなりそうです。
個人的には私は生活保護制度に反対しています。
どうしても働けない人の為の制度であるならまだしも、働きたくない人や努力を放棄してる人にまで平気で配ってるのに納得いきません。
会社員の手取りを増やすために、給料から引かれる様々な税金を思いっきり下げて、食品以外の消費税をグンと上げればいいと思ってます。
働いてない人からも平等に税金を取るためには消費税が一番効果的です。
だからバカの一つ覚えみたいに消費税減税とか、耳障りの良い事だけを叫んでいる政治家は一切信用していません。
周りに迷惑かけるのではという不安
これもすごく分かります。
ただ、普通に仕事をちゃんとしていた人なら、辞めるときに誰にも何の迷惑もかけずに辞めるのは難しいです。
同僚の負担は多少は増えるだろうし、人手の足りない会社なら余計です。
引継ぎだってうまくいかない事もあるかもしれません。
退職の面倒くさい手続きも総務や人事の仕事を増やすことになります。
でも、そんな事を気にしていたらいつまでたっても辞められません。
人手が足りないのは貴方のせいではないし、それで会社が回らないなんてことはあり得ません。
従業員が一人辞めたって会社は動きます。
もし本当に回らないようなら、その会社自体がヤバいです。
要するに気にしても仕方ないという事です。
円満退職がベストかもしれませんが、別に完璧な円満退職する必要はないです。立つ鳥は跡を濁すでも良いです。
ただ迷惑かけまくって辞めてしまえという意味ではないのでご注意ください。
出来る事は出来る範囲でやりきって迷惑を最小限にして辞めればいいです。
辞めたいけれど辞める事を伝えられない、もしくは会社が辞めさせてくれないという場合は退職代行を使用してすべてお任せする事もできます。
人は人、自分は自分と考える
自分にとって一番大事なのは自分です
- 他人の事は気にしない
- 我慢大会に参加しない
- 自分の事を最優先に考える
会社を辞める時、みんな頑張ってるのに自分だけ辞めて申し訳ない、自分より辛い思いして頑張ってる人もいるのになどと、考えるかもしれません。
しかし、それは他人の事でその人の事はその人が考えればいいのです。
辛いのはあなた、休みたいのもあなた、辞めたいのもあなた、追い詰められて心身をこわすのもあなた、他人はなにもしてくれません
『死ぬくらいなら会社辞めればができない理由』より
本当にこの通りだと思います。我慢したその先にいったい何があるのでしょう。
ただ、そこまでして得たいモノや、我慢した以上のモノを得られるのなら頑張るべきだと思います。
それでも心身を壊さない程度の我慢に限ります。
大分昔に雑誌か何かで見た言葉「日本って全員で我慢大会をしているみたい」って誰が発したのか覚えてませんが、記憶に残っています。
ブラック企業なんかまさにそうですよね。
残業続きで帰りにくい雰囲気だったり、休みの日も自分だけ休んだら申し訳ない気分になり渋々出勤。全員参加の我慢大会。こんな大会からはさっさと抜け出してしまいましょう。
下記の本『「死ぬくらいなら会社辞めれば」が出来ない理由』では”不幸競争”と命名されています。
心身ともに故障するくらい消耗しているなら、周りは気にせずさっさと辞めた方が得策です。
退職する時は自分の都合や意思を最優先。周囲の人の事は二の次でOKです。
とにかく辞めてしまう
たまには環境を変えるのもアリですよ
逆にブラック会社でもないし、慣れて楽だし特に不満はないけれど、このままこの会社にいてもなあ、みたいな人もいると思います。
年齢や環境にもよるとは思いますが、一度慣れ親しんだぬるま湯から出てしまってはいかがでしょう。
当たり前ですが、手放すことで新しい場所にいけるというのは、いろんな本で書かれています。
何度か経験していますが意外と何とかなるものです。
何ともならない状況でも、何とかするしかないので何とかなります。
天涯孤独な私ですが、以前に無職の時に病気が悪化して入院して手術までしました。
どうにもならないと思いましたが、何とか生きてます。
退職の手順
これは個人的な意見ですが、もし職場で命の危険を感じているような状況なら、いきなりのブッチで辞めても良いと思ってます。
それこそLINEかメールで退職の旨を伝えて、制服と保険証と社章なんかは郵送で返却でも良いとさえ思っています。
いきなり辞めるのは社会人としては避けたくはありますが、命の危険を感じるほどならそんな事言ってる場合ではありません!
それほどでもないのなら、ちゃんと手続きをして退職するべきです。辞めると決めたら次の手順で手続きしましょう。
- 会社の雇用契約書で就業規則の確認
- 退職日を決めたら上司や経営者に伝える
- 引継ぎがあるなら引継ぎの準備
- 退職当日はあいさつ、返却するものは返却
就業規則を確認する
確認するのは以下の3点
- 退職する際は何か月前に伝えればいいのか
- 有休や退職金について
- 返却物一覧
雇用契約書と一緒に渡される就業規則を確認しましょう。
私が今まで務めた会社は全て2か月前に申告する事と書いてありました。これも会社によって違うと思うのでちゃんと確認してください。
法律的には2週間前に言えば退職できると決まっているみたいです。
アルバイトの時は気にしたことなかったです。
そもそも就業規則すら知らないパターンがほとんどでした。
2週間前とかでも決まっているシフトに穴さえ空けなければすぐ辞めてきました。
有休は立派な権利です。必ず消化しましょう。
有休についてですが、私の場合になりますが残っている有休は全て最後に使い切って辞めました。
例えば3月いっぱいで退職する時は40日くらい有休が残っていたら、2月の半ばくらいからはずっと有休扱いで会社には出勤しませんでした。
有休を買い取ってくれる会社というのは、アルバイトを含め1社もなかったです。
退職金の支給についてはある程度の勤続年数が必要です。これも私の場合はですが3年以上の会社と5年以上の会社がありました。
それ以下の勤続年数だと退職金はなしになります。
退職の意思を伝える
言いにくい雰囲気の状況もあると思います。
でもこれは乗り越えるしかありません。一時期の恐怖の後に自由が待っていると考え勇気を出してください。
最近は退職代行を利用したり、LINEで退職を伝えるパターンもあるのだと聞きます。
堀江貴文さんがどこかで言ってた言葉で「辞める奴なんかに時間割きたくないから、退職なんかLINEで知らせてくれたらいい」
このような事をおっしゃっていました。こういう考えもあるので、どうしても言えないなら最悪LINEでもいいんじゃないかと思ってます。
返却物はちゃんと返しましょう
返却物は大体、制服、保険証、社員証、社章になります。
後は車通勤していた時は、会社が契約してくれていた駐車場の解約手続きも必要となります。
制服は一度持って帰り、クリーニングに出してから返却。
家が遠かったり面倒なら郵送でも良いと思いますが、私は菓子折りと一緒に毎回持って行ってました。
変な辞め方したのなら、顔合わすのも気まずいかと思うので郵送でもいいですよ。そういう人も何人か見ています。
という事で、今回は会社を辞めるタイミングや決意の方法、考え方などを記事にしました。参考になれば嬉しいです。