家を買いたくなったら最初に読むはじめの一冊。
タイトルに惹かれて家を購入する時に読みました。
家を買う時の心構え、考え方、実践的テクニックなど
基本の知識がさっと読める基本の一冊となっています。
家を買いたくなった時の考え方や進め方、ポイントなどが書かれています。
家を買うメリット
たまに「持ち家か賃貸か」が議論されている事があります。
ネットなんか見てると賃貸派が多いように感じます。
私も年収の高い仕事で、設備の良い賃貸マンションに住み、数年ごとに新築マンションを転々と出来る財力があるなら断然賃貸派です。
大体、賃貸を推している人ってお金を持っている人が多い気がします。
多分、すぐに移動できるだけの余裕があるんだと思います。
でも安い賃貸では築ウン十年、壁は薄く隣の声は筒抜け、6~8畳一間、ユニットバスなど、ずっと住みたいとは思いません。
かといって、頻繁に引っ越すほどの財力もない。
一人暮らしだとこういう人は多いのではないでしょうか。
この本の著者も書いている通り、賃貸と持ち家では快適さが格段に違います。
また後〇年で自分の物になるという安心感は賃貸では得ることは出来ません。
特に天涯孤独にはこの安心感は超重要なのです。
独身が家を購入する際の思いきり方や決断方法を知りたい時はこちらの記事をどうぞ
まずは理想の家を考える
家を買うときに制限から考えがちです
どういう事かというと、自分の現状だとどの程度の家が買えるのかという考えです。
まずは現実的な条件を全てとっぱらい、理想の家を考えていくことを推奨しています。
そのためのチェック項目が3ページに渡って掲載されています。
まるでやりたい事リストのようです。
まずは出来る出来ないで考えるのではなく、やりたい事を書きなぐるみたいな感じでしょうか。
そうすることで自分のライフスタイルの傾向が絞られていきます。
後はそれに優先順位をつけていくと、自分が何を重要視しているのかが分かってきます。
不動産屋に乗せられない
私の場合は一人暮らし、低年収、おまけにテラスハウスなのでローンがなかなか通りませんでした。
ちょっと無理かなと正直思っていましたが、何とか購入することが出来ました。
はたから見たら無謀だったかもしれません。
ただ不動産屋は絶対に「無理して買わないように」とか「もうちょっと待った方が」とかは言いません。
何とかして買ってもらおうとします。不動産屋からすれば仕事ですから当たり前ですよね。
身の丈にあってるかどうかは自分自身で判断するしかありません。
判断するポイントは
- ボーナス返済を含めない
- 貯金を全て頭金に充てない
- 万が一失業した時に失業保険期間プラス1年くらいは無職でも余力があるかどうか
- 住宅ローンは「いくら借りられるか」ではなく「いくら返せるか」で考える事
不動産屋とはどう付き合うか
- 衝動買いは禁物。何件も物件を見た方が良い
- 疑問点は遠慮せずに何でも聞いておく
- 不動産屋の担当が良い人かどうかは関係ない
- 一社だけでなくエリア内の不動産屋を何件か廻ってみるのも良い
- 嫌だったらキッパリと断る
私は結局2件の不動産屋しか廻りませんでした。
理由は地域によるかもしれませんが、私の行った所では他の不動産屋とも提携していて、気になる物件情報があったら、自社が取り扱ってなくても内見できるとの事でした。
それなら、あちこち廻っても一緒だなと思ったので2件で辞めました。
うろ覚えですが内見は8件くらい見たと思います。
この本では20件以上は見た方が良いと書かれているので、納得いくまでたくさん見に行った方がいいかもしれないですね。
後は不動産屋さんの営業の人は、当然営業なので人当りが良い人が多いです。営業ですから親切なのは当たり前です。
親切にしてもらったから買わなくてはとか情に流されないように気を付けてください。
家を買う時にかかるお金
第5章からはずっとお金や家を買う際にかかる税金の話が続きます。
住宅を購入すると家の代金だけではなく税金などもかかってきますのでよく調べてからの購入をお勧めします。
また、購入後の住宅ローン減税などについても書かれていますがこちらは
2011年の本なので少し古い情報となっています。
新制度はこちらの国土交通省のHPに詳しく書かれていますのでご覧ください
それでも分からないときは管轄の税務署の無料相談コーナーを利用するのもありです。
家やマンションの種類
マンション購入を考えてる人にも参考になります
マンションの買い方についても書いてあります。
- 新築マンション
- タワーマンション
- 中古マンション
それぞれのマンションの買い方の極意と注意点とチェックポイントも記載
ただこの項目読むとマンションは嫌だなって思ってしまいました。あくまでも個人的な意見です。
そして著者の方が全く不動産屋を信用していない事も確信しました。
マンション以外の場合はこちら
- 土地を購入して新築を建てる
- 中古一戸建て
- 田舎不動産
- コーポラティブハウス
- リゾートマンション
コーポラティブハウスって初めて聞きました。
土地を買ってそこに4~20戸くらいのマンションを建てる注文建築の事です。
土地は入居希望者全員で購入して、オーダーメイド方式で住宅部分を作っていきます。
親戚同士とか、大家族の兄弟同士とかなら良いかもしれないですね。
何となく揉め事が多そうで私はこういうのは敬遠してしまいます。
ラストは値引き交渉のコツまで書いてあります。
とにかくこの本は家を買う際の考え方と各種コツとチェックポイントの基本的な事が書いてあります。
帯に書いてある通り、マイホーム購入の入門書として基本を押さえている本でした。
決して家を買う事を勧めている本ではないので思い直してみたい時にも読んだら良いかもしれないです。