一般的には外交的な人と内向的な人では外交的な人の方が仕事も出来るし、他人から好かれやすいイメージです。
また外交的な人は優れていて、内向的な人は劣っているというマイナスのイメージもありますよね。
しかし、この本はそのイメージを受け入れつつも内向的な性格のまま進むべきだと断言しています。
生きづらさを感じながら生活している全ての内向的な人たちが心地よく生きていける考え方や方法を説明しています。
内向的って何となく損しているイメージですよね
こんな人におすすめの本
- 集団生活に馴染めない人
- 内向的な性格を強みに変えたい人
- 内向的な自分を好きになりたい人
- 何となく生きづらさを感じている人
- 世間一般の価値観に違和感を感じている人
注意点は著者も本の中で言ってますが「内向的な性格を直し、外交的にする」というタイプの本ではありません。
あくまでも内向的な性質を活かすための本です。
内向型のメリットや内向型が上手く生きていくためのまさしく戦略です。
「内向型の生き方戦略」の概要
「社会から出て、境地を開拓する」という生き方提案。AmazonPrimeReadingで無料で読むことが出来ます。(2021年8月現在)
著者:中村あやえもん
山口県出身。
ゲーム制作監督として独立し、独立後4年でセミリタイア生活。
「大好きなことをして自由に生きる」がテーマのブログを開設。
中村あやえもんさんのブログ あやえも研究所
「社会から出て、境地を開拓する」という生き方提案
表紙のサブタイトルになります。
著者は内向的人間を境地開拓型、外向的人間を社会維持型と位置付けています。
そこから内向的人間と外向的人間の考え方の違いを説明し、では内向型人間はどのように生きていけば生きづらさを感じないのかを解説しています。
内向的人間の応援本みたいな感じで読んでいるうちに心が軽くなれます。
内向的人間と外向的人間の違い
私は完璧に内向的人間になります。
過去には積極的になる方法とか、初対面でも緊張しない方法とか、人付き合いが良くなる方法などの本を読んだ事もありますが、結局上辺は少し取り繕うことは出来てもどっと疲れるんですね。
家に帰ったら無理してるなあと落ち込んだり、自己嫌悪が酷くなったりもしました。
まず、外向型人間の特徴
人付き合いが上手い、明るい、楽観的、気さく、協調性が高い、みんなといるのが好き
次に、内向型人間の特徴
人付き合いが下手、ネクラ、ネガティブ、神経質、協調性がない、大勢でいると疲れる
こう見比べてみると明らかに外向的人間の方が生きていく上では得ですよね。
また人間社会では8:2の割合で外向的人間の方が多いのです。どうりで内向的人間が生きづらいわけです。
そして著者はきっぱりと言い切っています
内向的な人は無理に外向的になる必要はない
引用:「内向型の生き方戦略」より
この言葉をどれほど待っていたか。というよりずっと前から気づいてました。無理して演じても疲れるだけだと。
そうなんです。
私は誰かといるより一人が好きなんです!!
刺激(ストレス)に対して敏感
内向的人間の特徴として刺激に対して敏感というのがあります。
内向的人間の刺激というのは他人と一緒にいる事や、見知らぬ人とのコミュニケーションがストレスに該当します。
他人と一緒に長時間いることはものすごいストレスなのです。
逆に外向的人間はみんなと一体感を味わう事が心地よいらしいです。
本当に真逆なんですね!
仕事なんかでチームで何かをして達成したときに良かったと思う事はあるけれど、それが心地よいと思ったことは一度もないです。
むしろ無事に終わってホッとしたという感情が真っ先にきますね。
ただ刺激に敏感というと何だか打たれ弱そうなイメージを持ちますが、著者はここでもプラスな事を言ってくれます。
刺激に敏感という事はリスクに対し敏感という事なので一人で生きる境地にいけるのだと。つまりリスク対策が出来るといいます。
また、この性質は努力では変えられないと断言されています。
刺激への感度はほぼ先天的に決まっているので、変えられるものではないです。自分の力で変えられる次元のものではないのです。
引用:「内向型の生き方戦略」より
自分の弱さを認める事で強みに変える。
さらに境地開拓型人間は結婚する事も子供を育てる必要もないといいます。
さすがにここまでは思わないですが、子育ては社会維持型に任せればいいとの事です。
内向型人間がやってはいけない事
無理は禁物!私は諦めました!!
無理して外向的になろうとする事。以前の私は無理して外向的になろうとしていました。
今でも販売職なので職場ではかなり無理をしています。その分プライベートだと疲れてしまいあまり人と会いたくないのですが・・・。
以下のような事はしない(諦める)でおきましょう
- 内向的な自分を否定して無理して外向的になる
- 社会でしか生きる道がないと思い込む
- 外向的な人たちの無意味なハイテンションに付き合う
- 安定したポジションを求める
- 好奇心より人付き合いを優先する
このような事は内向的な人間には不向きです。無理なのです。諦めて別の道を進みましょう。
内向型人間がやるべき事
じゃあ、内向型な人ってどのように生きて行けばいいわけ?
- 社会から離れ好奇心を優先する
- とにかく人が居ない所を探し求める(物理的にではない)
- リスクの多い場所を選ぶ
- 他人とは適度に距離を保つこと
また準備万端にしてから境地に向かう必要はなく、必要になったら必要最低限を身に付けていく学び方がベストです。
いくら貯まったら独立しようなんて言ってたらいつまで経っても独立出来ないってよく言いますものね。ただ、なかなか実行できませんが。
この本を読み終えて
著者の方は外交的な人間に何かされたのかと思うくらい内向型人間を持ち上げてくれています。
ちょっと偏りすぎな気はしますが・・・。
内向的なのは欠点ではなく性質。良いとか悪いとかではなく活かしていくこと。
子供の頃は外交的な友達に憧れました。
大人になってからは(特に就職してからは)内向的な自分では駄目だと自分を否定し続けました。
無理に明るくして家に帰ったらドッと疲れそのギャップに苦しんだりもしました。
今でも仕事中は無理してますね。元来ネクラな自分は周りを嫌な気分にさせていないかとか気を付けてはいます。
家に帰れば誰もいない一人の時間なのできっとそれでバランスが取れているのでしょう。
ここまで内向的人間を気分良くさせてくれる書籍も珍しいので内向的な全ての人におすすめします。
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著者はたくさんの本を執筆されていますが、本書の中で紹介されていたのは以下の本です。
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