サブタイトル
人生最後の日に笑って死ねる27の質問
人間に必ず訪れる「死」を受け入れることで自分らしく生きる事を提唱している。
本の中で著者が投げかける27の質問に答えていき、生きている事に感謝することで人生が輝き始める。
何か始めようと思ったら躊躇せずどんどんチャレンジしみてようという気になる一冊です。
基本情報
著者:ひすいこたろう
新潟県出身、作家、コピーライター、漢字セラピスト。心理カウンセラーの資格を所持している。
モットーは「ものの見方が変われば世界は1秒で変わる」
『3秒でハッピーになる名言セラピー』でディスカヴァーMESSAGE BOOK大賞で特別賞を受賞。
おすすめしたい人
この本はこんな方におすすめです。
私、3つ当てはまりました
- 毎日ダラダラ過ごしている人
- 小さな事でクヨクヨしてしまう人
- 死を意識したことがない人
- 生きている事に疑問を感じている人
- やりたい事が見つからない人
こんな方におすすめ出来る本です。「死」という重いテーマをライトな感じで書かれているので読みやすいです。
この本を読んで意識したこと
色んな人のエピソードや言葉が綴られています。もちろん著者の言葉も。
人間は必ず死ぬ
この世に絶対はないですが人間の死亡率は100%です。
自分がいつ死ぬかは分からないし、もしかしたら明日かもしれません。
著書の中で書かれているアンケート結果に興味深いものがあります。
お年寄りの9割が「もっと冒険しておけばよかった」と後悔しているそうです。
人間の命は有限。そう思えばいつかやりたいと思っている事は「いつか」ではなく「今から」やろうと思いますよね。
最後を意識してクヨクヨせず前に進む
私自身は小さな事でクヨクヨ悩むことがあります。
意外ですが大きな悩みは大きすぎて諦めるというかどうでもよくなってくる。
しかしこの本の中で人生の最後の日から見たら過去の悩みも喜びも全ては懐かしい思い出となる。
未来の思い出の為に悩んでいる事になりますね。
私の好きな諺に「人生は近くで見れば悲劇だが、遠くから見れば喜劇だ」もこれに近いです。
なりたい自分を強くイメージする
憧れている人を思い浮かべる、こうなりたい自分を想像して願いを紙に書く。
芸能人とかよくやってるって聞きますね。
こうなりたいと願う事を紙に書く時のコツは理想と事実を交ぜて書くことです。
書き終わったら自分の目に見える所に貼っておく。
自分にとって大事かそうでないか
スティーブ・ジョブズのあまりにも有名な名言を引用。毎朝鏡を見る時に下記のように問いかけるそうです。
「もし今日が最後の日だとしても、今からやろうとしていることをするだろうか?」
「あした死ぬかもよ」より
常に終わりを意識する事で本当にやりたい事、大事な事が見えてくるかもしれませんね。
書き込める27の質問
単純なものから、ウームと考え込んでしまう質問までありました。
パパっと書けるものではないです。
すぐに答えが出ません。じっくり考えてから書き込むのがベストです。
大げさにいうと自分の人生や生き方をイメージして文字に起こしていくという感じでしょうか。
自分の死亡記事を書いてみるというコーナーがあるのですが、著者の方が書いた自分の死亡記事がすごく面白かったです。
著者に興味を持った方はブログされてるのでどうぞ。ひすいこたろう氏のオフィシャルブログはこちら
ちょっと考えてしまう質問
- もし死んだら自分の墓石になんと刻みたいか
- これまでの人生は人に喜ばれるような人生でしたか?
- あなたは何のために、この命を使いたいですか?
ここまで大仰になると答えられないです。答えを模索中になるでしょうか。
下記の質問だけは即答できました
あなたは何によって憶えられたいですか?
私は誰の記憶にも残りたくないです
書き込む事で自分の考えを整理したい人は同じ著者の本でこちらもおすすめです。「あした死ぬかもよ」の続編になります。
数々の名言
本の中では数々の名言が引用されていました。私が一番心に残ったのは東日本大震災の被災者の方の言葉
「すべてを失って、何もいらないことが分かった」
本当に大切なのは物ではないという事ですね。全てを失う事は無理ですが、自分にとって大事な物を見極めていきたいです。
チャップリンの名言
「辛かったことも、最後には全部ギャグになる」
伊坂幸太郎の名言
「あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」
これも考えさせられます。
バカみたいな事に本気でチャレンジしてみる
本の中で著者がすすめていた事です。
著者がやっていたことで私もやってみようと思ったのは
- 1年間毎日1本映画を見る
- 1週間食費ゼロで生活してみる
この二つ本当にやってみようと思います。
上記以外にバカバカしいけど私が考えてみた事
- 世界中の国の料理を作ってみる
- 直木賞、芥川賞を全て読む
- スマホもPCも置いて5日間ほど一人旅
- 自転車で行けるところまで行ってみる
- やったことないけど油絵を一枚描いてみる
意外とその気になったらすぐ実行可能なものばかりですしたね。
最後に感想
「死」を意識するためのライトな入門書で一読の価値ありだと思います。
本自体にちゃんと書き込めるようになっていてチェック機能も付いているので確認しながら読み進められます。
読むだけなら2時間かからないと思いますが、色々と考えてしまうのでその時間が長いです。
人間は必ず死ぬ。今悩んでいる悩み事は明日自分が死ぬとしても深刻なんですか?
こう問われたら、大抵の悩みはどうってことないのかもしれませんね。
ただ明日死ぬかもしれないからといって、自暴自棄みたいなやけくそな生き方はダメですよ。
やりたい事はいつかではなく、今からやろうと思いました。
著者のベストセラー本