BOOK/本

2021年に読んだ本

2022年1月23日

私は読んだ本をスケジュール帳に何となくメモってるのですが

2021年は108冊の本を読みました。

(と言っても薄くてすぐ読める自己啓発本や作家のエッセイや断捨離本を含む)

てんこ

割合は電子書籍が4割、紙の本が6割くらいです

私はビンボーなのでブックオフで買う事も多いです。

どうしても気になる本以外は、何かの賞を受賞した本でもいつも待って、ブックオフで半額くらいで購入しています。

だから世間様が話題にしている時期とずれる事が多いです。

図解の多い本なんかは電子書籍だと読み辛いので、気になれば新刊で購入します。

去年読んだ本で面白かった本をいくつかピックアップしてみました。

三面記事小説(角田光代)


三面記事小説 (文春文庫)

私の大好きな作家さん。角田光代さんの短篇小説です。

角田さんは千本ノックのように短篇を書きまくったらしいです。

ちらっと見て終わる新聞の片隅の三面記事でも凄腕の作家が妄想を膨らますとドラマが出来上がる。

探偵に調査を依頼する女性の話が一番面白かった(怖かった)です。

どの短篇もどこにでもいそうな登場人物ばかり。平凡な日常でも一歩踏み外してしまったら自分にもあり得る出来事と思ったらゾッとしました。

おらおらでひとりでいぐも(若竹千佐子)


おらおらでひとりいぐも (河出文庫)

さすがの芥川賞。この本読んで私は死ぬの怖くなくなりました。

夫に先立たれ、子供とは疎遠な状態。74歳で一人暮らしをする桃子さんの物語。

一番驚いた一文は「自分より大事な子供なんていない」です。

これはお互いがお互いの犠牲にならないための布石のようなものかと。

耳で読んでも楽しい小説にしたいとインタビューで仰ってましたが、その通りリズムが魅力的な小説になっています。

新作でないのかなあと思っているのですが、現在『かっかどるどるどぅ』という小説を雑誌に連載中となってました。

楽しみですね。

同じ年に直木賞をとった『銀河鉄道の父』は積読中したままです今度読みます。

内向型の生き方戦略(中村あやえもん)


内向型の生き方戦略―「社会から出て、境地を開拓する」という生き方提案

私は基本根暗なのでタイトルが気になって読んでみました。

Amazonプライムに入っていると、プライムreadingの本を無料で読むことが出来ます。

こちらの本も無料で読みました。

どちらかというと内向型というより一匹狼的な力強い生き方出来る人にピッタリかも。

それでも内向型人間をべた褒めしてくれるので読んでて嬉しくなりました。

著者は外向型人間に恨みでもあるのかと思うくらいこき下ろしてるのも若干面白かったです。

この本に関してはレビュー記事を書いてるのでよければどうぞ。

 

氷点(三浦綾子)


氷点(上) (角川文庫)

時代背景が古そうなので敬遠してましたが、メチャクチャ面白かったです。

ある上流階級の夫婦の末娘が殺害されてしまいます。

医者である夫は妻の浮気を疑っていました。妻が浮気している間に娘が殺されたのだと思い込みます。

そして妻への仕返しに、娘を殺害した犯人の子供を引き取り、妻に育てさせるのでした。

妻はそうとも知らず愛情を注ぎますが、ある日犯人の娘だと知り驚愕します。

これ実は登場人物誰も悪くないんですよね。それなのに残酷な方向へ行ってしまう。

上下巻あって長編なのですが、あまりにも面白くて一気読みしました。

勇気凛凛ルリの色(浅田次郎)


勇気凛凛ルリの色 (講談社文庫)

陸上自衛隊出身の小説家・浅田次郎さんのエッセイです。

たまたま目について、どんな人なのか気になって買ってしまいました。

過去に『鉄道屋(ぽっぽや)』を読んだので作家さんに対し勝手に寡黙な高倉健のイメージ持ってました。

マルチビジネスでぼろ儲け!ガハハ!!みたいな人だったのでビックリしました。

クリスマスにケーキを大量に発注したけど売れなくて余ってしまい、困り果てた浅田さんが近所に無理やり押し付けるように配り歩いた話が面白かったです。

私が勝手に描いていただけだけど、それにしてもイメージが違い過ぎて驚きました。

他にも面白い本いっぱいありましたが、またちょくちょく紹介したいと思います。

暇人なので今年もいっぱい本を読みます!

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